今回の震災と井戸について


今回の東北地方太平洋沖大地震により東北および北関東に壊滅的な被害が生じました。地震のみならず、その後の津波により多数の尊い人命が失われてしまったことは大変悲しいことであり、犠牲になられた方およびその関係者の皆様には深くお悔やみ申し上げます。未だ行方不明となられている方も多数おられ、その方々が無事に家族の元へ帰れるよう願って止みません。

地震に伴いライフラインである電気、ガス、水道は軒並みストップし、関係者の皆様は日夜を問わずその復旧作業に当たっておられますが、震災から2週間経過した現在でも復旧していない地域があります。

茨城県南部は震度6強を記録、地震翌日から断水となりました。地震当日の夜は水が出ていたのでまさか翌日に出なくなるとは思っておらず、家族5人の生活用水をどうやって確保すればよいのか得も言われぬ不安が押し寄せてきました。すぐにコンビニエンスストアに行きましたが、必要な物資はすべて売り切れていました。

飲み水に関しては以前よりこのような事態に備えて家族5人が3日間使う分の備蓄がありましたが、それ以外の用途に使える水は全くありません。最近流行のエコキュートにリフォームされた家々ではタンク内にある300リットルの水が生活用水として利用可能であることからそのような家々では危機感は薄かったかもしれません。

我が家の1号、2号井戸は鉄分が多すぎて便器に沈着してしまうため普段はもっぱら水やりと洗車に使っていました。しかしこのような非常事態ではそのようなことは言っていられないので早速利用することにしました。地震後に井戸水を汲んでみると、ものすごく濁っていました。どんどんくみ出していると徐々に薄くなり、じきに以前と同じような水質に戻りました。とりあえずトイレで使う水は確保でき、一安心しました。

隣近所のエコキュートでない家々ではやはりトイレの水が無くて困っており、いつでも使ってくださいと声をかけておきました。

幸い、我々の地域では水圧は弱いものの夜間早朝に限り水が出たことから生活上大きな支障が出ずにすみました。

テレビを見ていたところ、旧家で自前の井戸を持っている方々が近所の住民に井戸水を開放して大変役に立っているとの報道が多々見られました。私の井戸は実質的にあまりお役には立てませんでしたが、もしかしたらこの方法で掘った打ち抜き井戸が長期間にわたる断水から身を守ってくれた!という、HP立ち上げのきっかけともなった災害時における非常用水の確保という役割を果たしたケースが1件でもあればこのHPも少しは社会の役に立てたのかもしれません。

震災後に井戸を掘りたい、という方からのメールもいただいております。このようなことはそう何回もあっては困るしあってほしくないですが、たった1本の井戸がもしかしたら隣近所の生命線となるかもしれません。

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